Tonight’s the night. And it’s going to happen again and again – has to happen. - Dexter -
- いよいよ今夜だ。そしてそれはこれからも繰り返し続いていく・・・ そうでなければならない。 -
《あらすじ》
4歳で孤児となり、Harry & Doris Morgan(ハリー&ドリス・モーガン)夫妻の養子として引き取られたデクスター。
彼にはマイアミ警察署の優秀な血痕検視官として働く表の顔と、法の目を逃れ殺人を繰り返す犯罪者たちを拉致殺害し、その自らの行為を記念すべく、スライドガラスに採取した彼らの血液を゛トロフィー゛として大事に家に保管するサイコティックなシリアル・キラーの2つの顔があり、そしてこの闇の顔を持つ事実を知るものはいない。
デクスターの持つそんな怪奇性を早くから見抜き、その資質を変えられないばかりか成長するにつれ強くなっていくことを悟った父ハリーは、自らの警察官としての知識と経験を元に、罪なき命を奪う代わりに、その衝動の矛先を、法の目を逃れてのうのうと世間に蔓延る ゛始末されるべき゛ 極悪犯罪者たちへ向けさせるよう、デクスターを導く。
父の教え - ゛The Code of Harry゛ - に沿って、巷の凶悪犯をマン・ハントする生活を定着させることで、罪なき者へそれが向かわないようコントロール出来るようになった成人のデクスター。
一般社会でのアウトローにならないよう、感情を上手にコントロールすることも可能になったデクスターは、職場の同僚、唯一の家族である妹のDebra(デブラ)や彼女の紹介で知り合った2児のシングル・マザー、Rita(リタ)などの周囲から、良き同僚、兄、そして恋人として愛される存在をも習得する。
そんなデクスターが ゛ライバルの出現゛として注目するような連続殺人事件が起こる。
娼婦をターゲットにしたバラバラ殺人で、゛Ice Truck Killer(アイス・トラック・キラー)゛と名付けられたこの殺人者が行う殺人の巧妙で ゛芸術的゛ な手口に魅了され同じ匂いを感じるデクスター・・・。
~ 風紀取締官から殺人刑事課への移動を希望して、連続殺人事件のプロファイルを練るデブラ。 兄デクスターが持つ鋭い視点からのアドバイスを求めて・・・。~
"Can I bounce some ideas off of you later?"
Deb: I want out of Vice and into Homicide.
(殺人課に移りたいのよ。)
Dex: What can I do to help?
(それで僕に何を?)
Deb: You get these hunches, you know, with these types of murders.
(兄さんてさ、この手の殺人事件に対する ゛直感゛ みたいなもの、あるじゃない?)
Dex: Only sometimes.
(ほんのたまにだよ。)
Deb: Well, see if you get one this time. And can I bounce some ideas off of you later? You know I always get smarter when I’m talking to you.
(じゃさ、今回のケースではどう? その直感で私のアイディアにアドバイスしてくれない? 兄さんと話すと色々建設的な意見が出てくるのよ。)
Dex: You just need a little more confidence.
(お前に必要なのは、ちょっとの自信だけだよ。)
WORDS + PHRASES
◆What can I do to help?
How can I help you? / What can I do for you? / What do you need? などと同様に、゛私に出来ることがありますか?゛という意味。
◆ bounce sth off sb
「誰かの意見を聞くために自分の意見やプランを伝える」といった意味合いです。
ここではデブラが自分のまとめた事件のアイディアに対してのデクスターの意見を求めている表現になります。
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~幼少から続くデクスターの殺害願望がさらにエスカレートしていくことを悟った父ハリーは・・・~
You can’t help what happened to you, but you can make the best of it.
H: You’re good kid, Dex. You are. Otherwise, it would have been a lot worse than animals. Okay? We can’t stop this. But maybe... we can do something to channel it. Use it for good.
(デクスター、お前はいい子だ、本当だ。 じゃなかったら動物虐待なんかで済まない位だ。 これをストップさせることは出来ないけれど、ひょっとしたら・・・ 活用させることは出来るかも知れない。 良い事の為に。)
D: How could it ever be good?
(どう考えてこれが良い事に向けられるっていうんだよ?)
H: Son, there are people out there who do really bad things. Terrible people. And the police can’t catch them all. Do you understand what I’m saying?
(世の中には悪い事をしている奴らがたくさんだ。ひどい人間たちだ。そして警察はこういった奴らの全てを捕まえることは出来ない。言ってる事が解るか?)
D: You’re saying they deserve it.
(罰を受けるべきだって事?)
H: That’s right. But, of course, you have to learn how to stop them, how to cover your tracks. But I can teach you.
(そうだ。 でもそういった奴らを止める為にはその方法を知っておかなくてはならない。証拠の隠滅だ。)
D: Dad...
(父さん・・・)
H: It’s okay, Dex. You can’t help what happened to you, but you can make the best of it.
(大丈夫だ。お前に起こったことを止めることは出来なくても、それを最大限に利用することは出来るんだ。 )
WORDS + PHRASES
◆ make the best of
「(不利な状況において出来るうる)最大限に利用する」という意味があります。
また、似たような表現で、「make the most of」がありますが、こちらの場合では、(゛有利゛な状況において)「最大限に利用する」という意味になり、微妙な違いがあります。
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L: Let’s go over this again.
(もう一度、最初からいきましょう。)
D: I’m all yours.
(何なりと。)
L: So all the ice trucks in Miami – bit of a coincidence, don’t you think?
(冷凍用トラックに偶然にもあなたが遭遇した・・・ すごすぎる偶然よね?)
D: Sure, during business hours. But this time of night, a truck like that sticks out.
(確かに・・・、 日中であればね。 でもこの時間帯で考えれば別じゃないかな。 この手のトラックは夜中には目立つからね。)
L: And you followed it.
(そして尾けてみた。)
D: That’s right.
(そう。)
L: And you never saw the driver?
(でも運転手は見なかった?)
D: Just high beams and a flying head.
(ハイ・ビームの灯りと飛んできた生首だけ。)
L: So then he must have already had the head with him in the front seat. That’s weird. Why would he keep it there?
(ってことは、この犯人はフロント・シートにすでに生首を置いてたってことよね。 おかしいわね。 何でそんな所にキープしてたのかしら。)
D: I don’t know, so he could use a carpool lane?
(さあ・・・ カープール・レーン用じゃないの。)
WORDS + PHRASES
◆ I'm all yours.
゛何なりとどうぞ゛という意味。主語を変えて、さまざまなシチュエーションで使えます。例えば・・・
公共のPCを使い終わって次に待っている人に、"どうぞ" という意味で、゛It's all yours.゛ なんて使ったり、ここでのように主語を人にして、゛彼女とは話し終わったからあなたお次どうぞ・・・゛ として ゛She's all yours now."といった形でも使えます。
◆stick out
「目立つ」。 別表現で 「stand out」 なども。
例) She certainly sticks out in a crowd. / She certainly stands out in a crowd.
(彼女は人ごみの中でも目立つ/目を引く。)
◆carpool lane
カープール・レーンは、公共バスや二輪車、運転手の他に同乗者がいる自動車のみが使用できる専用車線(相乗り車線、州により少しずつ規制が異なることがあります)で、「H.O.V Lane」(High-Occupancy Vehicles Lane )ともいわれます。渋滞の解消や排気ガスの減少などを目的に設置された専用車線で、2名以上の同乗者のいる車にとっては朝晩の渋滞を回避できる有難いレーンであるので、ご近所さん同士で相乗りして通勤・通学する人々も多いようです。
生首をフロントシートに置いた犯人のその挙動を疑問に感じたLt.ラグエータの質問を、デクスターはこのカープール・レーンのルールをもじってジョークで答えています^^。
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自宅に戻ったデクスターを待っていたのは、デクスターを挑発するかのようなアイス・トラック・キラーからのメッセージと思われる、冷凍庫ドアに貼り付けられたバービー・ドールの頭部、そしてドアを開くと・・・。
" I suppose I should be upset, even feel violated. But I'm not. No. In fact, I think this is a friendly message. Kind of like, " Hey, you wanna play?" And yes, I wanna play. I really really do. " - Dexter -
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目先の夢:
大トロなんて大それません…。
イカ刺やアジ叩きなどの鮮魚を貪れたらこの上なく幸せ。
HBOドラマに狂うカウチな日常ではありますが、裏山でワイルド・マッシュルームを狩ったりバード・ウォッチングや山歩きなどしたりして、この若さ(?)ですでに隠居生活に片足突っ込んでます。
将来の夢:
新鮮な食物に囲まれた裏庭をワーク・スペースとして自給自足。
グレート・デンを3頭ほど家族に迎えたい。